長年の友達から『神は乗り越えられる試練しか与えない』と言われそんなこと言われたくない!と思った話。
神は乗り越えられる試練しか与えないと言われたくない
私は妊娠出産後、下垂体前葉機能低下症になりました。
下垂体前葉機能低下症は、治療方法がなく対処療法になるとのこと。
副腎皮質ホルモンが全く出ていないので、生きるために必要な”コートリル”という薬を一生飲み続けないといけません。
主治医から『無理せずに過ごしてください』と言われています。
でも子どもを育てるのに無理しないなんて絶対に無理!!
子育て=無理しまくる!しかない。
娘が小学校になるまで、旦那さんは朝早くから晩遅くまで仕事。(いわゆるワンオペ状態)
私がいくらしんどくても、子どもにご飯を食べさせたり、お風呂に入れたり・・・
大人なら勝手に食べて!、勝手に風呂に入って!となるけど、赤ちゃんや子どもは1人で自分のことをするなんて無理。
健康な人でもワンオペで育児をしていたら心とカラダの健康を害しそう。
病気の私も辛い。特に体調の悪いときは。
そんなワンオペ状態&体調の悪いときに、仲のいい友達に言われました。

(友人)神は乗り越えられる試練しか与えへんで!!
友達は私を励まそうと思って言ってくれてるのは十分に理解してる。
でも、体調の悪い私にはその言葉を素直に受け入れる状態じゃなかった。

(私)その言葉が一番キライやねん💢もしその通りなら自殺する人なんかおらんやん
難病になる試練なんて欲しくないし、乗り越えられる試練しか与えへんなんて簡単に言われたくない。
友達は
『病気になんか負けるな』
『今は治らん病気でも将来は治るかもしらへん』と励まそうとしてくれてるのは十分理解してる。
でもこの病気になって、通常の生活が送れなくなった。
嘔吐・発熱でも入院しないといけない体。
いつ体調が崩れるか分からない不安。
副腎クリーゼになってう◯ちを漏らすし、意識混濁して救急車で運ばれたことのない健康な人には私の不安なんて分からへん。
こんな体で生活していたら、不安で押しつぶされそうになることもある。
それやのに気軽に”神は乗り越えられる試練しか与えない”と言われても怒りしか湧かへん。
友達は私を励まそう思って言ってくれたことやのにな。
※その友達とは今でも相変わらず仲良く過ごしています。
『なんで私が?』と考える
難病など、大きな病気になった人なら1度は考えるはず。
『なんで私がこの病気になったんやろう』
『なんで?なんで?なんで?』
毎日そういうことを考えることはありません。
体調が悪いのが続くとネガティブになって・・・
『なんで私なん?』と考えがち。
試練は病気の私だけではなく家族にも
この体になって毎日不安。
旅行に行く時、大きな行事があるとき体調が崩れないか心配。
体調が急激に変化し、ほんの少し前まで元気だったのに、急にしんどくなることもよくあります。
健康なときには考えもしなかった”当たり前に過ごす”ことが出来ません。
家族も不安に感じているのがよく分かります。
娘は私の顔色を見ながら生活してると言っても過言ではありません。
親が病気で死んでしまうドラマを見ると不安になり、抱っこをせがみます。
そして私に何回も確認します。
『母ちゃんは死んだりせえへん?』
家に病人がいると、同居している人たちも毎日不安を感じて過ごしていると思います。
私はいつも気持ちを一定に保とうと努力しています。
でも体調が悪い時が続くと、なかなかそうはいきません。
体調が悪い時が続くと、いつもは気にならないことが気に障ったり、周りにいる家族に優しく出来なくなります。
この病気になり、いいことなんて何一つない。
でも体調の良い時のありがたさや、ちょっとしたことに感謝出来るようになったと感じています。
もし本当に神様がいるなら、この病気を乗り越え、娘の産んだ子どものお世話が出来ますように。
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